こんにちは、ウナです。
特に反応を求めていない、こっそり見たい人が見てもらえればいい、実は知りたいけどなかなか聞けないよね!という内容の連載?が続けられているわけですが、今回も例にもれずそんな内容ですっ!
▼前回の記事はこちら▼
自分の心のフィルターを知ることによりプレイヤーとしてのレベルアップができる
今回は自分が活動・行動できる理由を『自分で理解する』ためのワークです。
自分はバンド活動をよく会社に例えて伝えるのですが、メンバーそれぞれが役割を持って行動してくれることで、バンドがしっかりと活動できます。
それぞれが「同じ目標を持って違う事をする」というのがいいんですよね~
楽器なんてわかりやすい部分ですよ。
バンドではボーカルがいて、ギターがいて、ベースがいて、キーボードがいて、ドラムがいる。
メンバーが同じ目標(曲の演奏)をするためにガッチリと息を合わせます。
会社組織もそうです。
会社を盛り立てて自分たち(従業員)に還元(給料)が来るように目的(会社の利益)に向かって各自任された部署の仕事(人事、経理、商品開発、広報、営業、etc)がお互いを補っているので組織が成り立ちます。
「カリスマ性に魅かれたから」とか、「会社の方針が良いと思ったから」などの理由で組織に属しているんじゃないかと思いますが。
どうして魅かれるのか、どうやったら魅力を出せるのか、逆に魅力を出さないで支えるための裏方になるには、、、などなど
色々な想いをもって動いていますが、それらを左右するのに大事なのが今回のテーマ。
ニューロ言語プログラムでも言われている「クライテリア(価値基準)」です。
今回はこの「クライテリア」を理解して、なりたい自分に近づいていっちゃいましょう。
自分の目指す目標、クライテリアを認識しよう
バンドでのコミュニケーションの大前提となるのが「目指す目標」です。
武道館で演奏したい!
世界中で知られるようなアーティストになりたい!
と考えている人がいる反面
モテたい!
という事だけを考えている人が一緒に出来るのかというとちょっと難しい気がします。
モテるという目標を達成するのにそこまでの規模の目標を持たなくてもいいからです。
『目指す目標』と一言でいいましたが、自分の信念、価値観レベルで理解するのがとても重要で、ひとりひとりの『人生で求めているもの』『人生で求めているものの中で、これだけは外せない!というもの』『大切にしている価値観』で共有している部分をバンドメンバー同士で認識するところから始めましょう。
この信念・価値観を心理学では『クライテリア』といい、この部分を正しく認識・理解する事が自分の人生の成功に大きく影響します。
物事を優先順位をもって考えましょう!という事があると思いますが、それだけではちょっとパワー不足です。というのも、人間は物事を大雑把に捉えてしまうのでやるべきこと、大切な事がぼやけてしまうんですよね。
大抵の場合、音楽で大事な事は「仲間」とか「やりがい」とか「楽しさ」という漠然と「言われたら出てくる」くらいにしか考えていないものです。
音楽に限った話ではないですが、仕事、生活、健康などに関しても「自分にとって大切なもの」がハッキリしていないので「なんとなく」で毎日を行動している、時間に流されて行動している方もいるかと思います。
このモヤモヤとしている「なんとなく」を整理する事ができるのが「クライテリア(価値基準)」なのです。
しっかりと自分のクライテリア(価値基準)を考えた状態で「目標設定」と『必要な項目』を考えてください。
実際の目標をクライテリアで考える
では実際の目標をクライテリアで考える手順ですが、この記事では音楽活動に焦点をあわせた質問にしますが、基本の考えを先に提示します。
①まずは優先順位を整理したいテーマを決める(音楽、生活、仕事、趣味、健康、など)
②テーマに対して『大切だと思っている事(価値)』を5個(できればもっと多く)洗い出します。 自分に質問しても、誰かに質問してもらってもいいですが、使う言葉は「あなたにとって(テーマ)で大切なことは何ですか?」と、問いかけてください。 ③洗い出した「価値」に対する「価値基準」を明確にしていきます。 この時に使う言葉は「あなたの(テーマ)にとって(価値)というのはどういう価値を持っていますか?」と、問いかけてください。 ※複数人の場合、言いにくい場合もあると思いますので、その場合は答えを無理に聞かなくても質問だけはしてあげてください。 ④「価値」に対しての「価値基準」が明確にできたら、洗い出した価値に優先順位をつけていきましょう。 この時に使う言葉は「あなたの(テーマ)という事に対して(洗い出した価値1)と(洗い出した価値2)はどちらが優先順位が高いですか?」と、問いかけてください。 |
ひとりでも、他のメンバーとでも構いませんが、このワークをやってみると「自分にとって大切なこと」や「今、優先するべきこと」が見えてきて、思考がスッキリします。
もちろん、個人だけではなく、バンド(組織)としてもこのワークは有効です。
ミュージシャン向けの質問例
あなたにとって音楽で大切な事はなんですか?
あなたにとって音楽活動をするのに大切な事はなんですか?
あなたにとって(楽器パート)で大切な事はなんですか?
あなたにとって成功に大切な事はなんですか?
ワーク例
あなたにとって『音楽』で大切な事はなんですか?5つ教えてください。それ以上でももちろん大丈夫です。
※この段階ではあまり考えない事が重要です、1項目5~10秒で直感で出してください。
⇓
- 仲間(人)
- 癒し
- 楽しい
- 充実感
- 楽器
⇓
あなたの『音楽』にとって『仲間』というのはどういう価値を持っていますか?
┗→ 刺激を与えて、刺激を貰って、共に成長できる関係
あなたの『音楽』にとって『癒し』というのはどういう価値を持っていますか?
┗→ 精神的な不安を落ち着けてくれる、自分を安定させてくれる。
あなたの『音楽』にとって『楽しい』というのはどういう価値を持っていますか?
┗→ 他人との音で会話ができる、一体感があると楽しくなる。
あなたの『音楽』にとって『充実感』というのはどういう価値を持っていますか?
┗→ 充実感もそうですが、満足感があり、自己肯定感を感じれるもの。
あなたの『音楽』にとって『楽器』というのはどういう価値を持っていますか?
┗→ 自分の新たな可能性、固定概念を壊す事ができるツール。
⇓
あなたの『音楽』という事に対して『仲間(人)』と『癒し』はどちらが優先順位が高いですか?
┗→ 仲間がいてこその癒しだと私は感じているので、『仲間(人)』の方が上位になります。
あなたの『音楽』という事に対して『仲間(人)』と『楽しい』はどちらが優先順位が高いですか?
┗→ 私は仲間がいないと楽しくならないので『仲間(人)』の方が上位になります。
あなたの『音楽』という事に対して『仲間(人)』と『充実感』はどちらが優先順位が高いですか?
┗→ 私は仲間がいないと充実感を得られないので『仲間(人)』の方が上位になります。
・・・・・・・・・
これを繰り返して順位を決めていきます。
結果として、私の場合はこういう順番になりました。
- 仲間(人)
- 楽しい
- 充実感
- 癒し
- 楽器
今回の例では以上の結果になりましたが、こういう順番がわかると両天秤にかけた時にどっちを優先するのかが明確に理解でき、判断がスグにできるようになります。
自分が充実感を得るよりも仲間の方が大事です!という風に。
これが例えば、『楽器』が1位の人だと特に大切にしている価値観が違うわけで、話が通じないということが発生します。
極端な話、こういうことですね。
- 楽器
- 楽しい
- 充実感
- 癒し
- 仲間(人)
この価値観の場合、楽器の事が何よりも優先されるので、仲間は比較的大事じゃない。
俺の楽器超ラブ!みてみて!という感覚なのでそもそも『前提』が違います。
これがわかっていないとケンカとかすれ違いが起きるわけですが、これを知っていると、そういう人間として接する事で、『同じ目的』を達成する時に『どうやって伝えてあげれば理解してもらえる』のかがわかるのです。
そして、自分自身でもこの順番を知らない事が多く、まわりに流されて行動していて、実はこの5つ(大切な事)に入っていない『お金を稼ぐ仲間』とかが最重要項目に設定されていたら
俺、それあんまり興味ないわ!
と、『無意識』が感じてしまうので、やる気が起きないという訳です。
もちろんお金が必要だなと表層意識で強く認識しているのなら話は別です。
ここでのポイントは意識していなかった事を、さも当然でしょ?という風に対応されると、自分は大事な項目の上位には入っていないので、それに対して対応なんて出来ない!抵抗感が出まくる!生理的に無理!という事です。
逆に意識をしたら冷静に理解できるので対応が出来るようになります。
あくまでも「対応が出来る」だけです。
人間の意識・無意識って面白いですよね。
まとめ
今回のクライテリア(価値基準)をしっかりと明確にしてから目標に向かっていくと、自分の持っているポテンシャルを無意識状態でも高く引き出しながら行動できます。
前回の記事でも
表層意識:深層意識(無意識) = 1:20000
という圧倒的な無意識のパワーを説明しました。
行動していくなら無意識のパワーを味方にして行動した方が圧倒的に『成功』に近くなりますよ!
んじゃ!