バンドマンに向けた心理学

こんにちは海原です😊

このページでは音楽活動(自己発信)をする上で知っておいた方が成果に繋がりやすくなるように、私が学んで、今なお学んでいる心理学を音楽家というよりはバンドマン目線でお伝えするバンドマンの為の心理学コンテンツを目指しています。ですので純粋な芸術心理学というよりもコレ使った方がいいんじゃない?という視点から使える心理学的見解が中心になっていますが、様々な研究論文なども積極的に引用して解説していきます。

基本はニュープロ(ビジネス心理術:NLP)を基本にして、様々な芸術心理学や行動心理学、神経心理学などの心理学を音楽活動に利用しやすいようにまとめて表現していきますので活用してもらえると嬉しいです☺

そして実際に使う媒体(Twitter、Instagram、facebook等のSNS)での使い方は時代が変わったら新しいツールが出てくると思うので自分が使う発信媒体にうまく利用してくださいね!

ニュープロ(ビジネス心理術:NLP)とは

ニュープロとは、NLPスキルを一般人が活用できるように構造化し世界に普及させた、米国NLP協会(The Society of NLP)理事長 クリスティーナ・ホール博士に師事した角谷 リョウ(亮)氏によってビジネス・マーケティング等とNLPを統合し開発されたビジネス心理術です。海原は角谷リョウ氏から直接師事を受け、今までに300人以上の起業家、企業、500人以上の音楽家、延べ1000人以上のコーチング経験を積み、人の無意識・無自覚領域の診断、それを自分の夢や目標達成にどう使うのか!のセッション・コーチングを行っています。

人間とは面白いもので正しい情報を信じるのではなく、自分が信じたい事、興味があるものを信じ選択しようとします。音楽に置きかえると、ベートーベンやモーツアルトが素晴らしい音楽だというのは理解できますが日常的に聞いている人はきっと多くはいません。多くの人は「Mr.Children」や「ゆず」「安室奈美恵」「YOASOBI」「BiSH」等の自分が好きな音楽を選びます。つまり、自分が「好き」な情報はしっかり受け取るけど、そうではない情報は世間的には価値がある情報だとしても自分的には価値がない情報なので受け取りにくいのです。当たり前のようですが、当たり前すぎてそこから意識がずれているアーティストは正直多いです。ですが、ここではその理由を自己分析し自己理解して使っていけるように解説をしていきます。

理解できるとアーティスト活動が楽しくなってきますよ!

ですが、こういった情報に「興味が無い」「間違って開いちゃったよ~」というのであれば、この先スクロールしないで今すぐこのページを閉じて別の「自分の為の時間」に使ってください。

 

 

 

 

 

 

 

ここまで目を向けたという事は、興味がある、必要としている、必要としているタイミングだと感じていただけたという事ですね!

そうであるならこの先の情報はあなたの音楽人生にとって大きな糧となります!

ようこそ!

これから自分の事も周りの人の事も理解してより良い音楽生活を楽しみましょう!

 

今まで一生懸命に活動していたり、話をしているんだけど理解されないで、気が付いたら周りに人がいない。。。という経験があったり見たり聞いたりした事はありませんか?

これは自分よがりな発信をしている為に徐々に人が離れていっている現象です。アーティスト、情報発信者としてこういう状況は致命的!どんなに頑張ってもその情報を受け取ってもらえないのでは行動している意味がないですよね。

この原因としてはwin-winの関係が出来てないことがあります。受け取る方が何かしらのwin(得)を感じなければそれはlose(痛み・損)な状況になるので興味がなくなるどころか否定的、逃避的になるわけです。

でも大丈夫!win-winについては改めてお伝えしていきますが、まずはそれを構築するための大事な土台、「ラポール」についてお伝えします。ここからはしっかりと自分の夢・目標に近づいていくための時間を使っていきましょうね!

基本はペーシング、傾聴、ラポール

基本はペーシング(pacing)、つまり相手に寄り添うという事。

ビジネスで付き合うのかプライベートで付き合うのかでも感覚が変わってきますが相手に徹底的に寄り添う事が良好な関係を築く大前提、基本になります。そしてペーシングが出来ている状態で傾聴。

そのステップを得てラポールを築くことができます。

 

最初にこのことを取り上げた理由は、実際に話をしてみると「相互の」信頼関係という部分が抜けている人が非常に多く、「私は」信頼しているという自分にとって都合の良い感覚で捉えている人を多く見てきました。つまりは「俺はお前の事信頼していたのに!」という一方通行な思い込みです。そうならないためのラポールを意識していきましょう。

 

音楽活動をしている時にはこのラポールまで到達しているのかがバンドの音が良くなる重要なポイントです。バンドとはお互いの音を信頼し合っている状態で演奏するから、まとまり・一体感が出てきます。

よく酒を飲んでいる間柄とか、遊んでいる間柄ではラポールの部分がそれだけでしきい値を超えているなんてことも珍しくはないので「へたうま」「なんかイイ!」という音がうまれるんですね。

ラポールがあれば安心して緊張が和らぎます、緊張しない状態であれば今出せる自分の実力を十分に発揮するのに役立ちます。逆にラポールが出来ていない場合は無意識で警戒心や恐れが出てくるので体も緊張して良い演奏になりにくい状態になります。

 

 

 

ラポールを一言でいうと相互の信頼関係と表現する事ができますが、世の中で本当の意味でのラポールを理解している人はそこまで多くないです。

この相手からの信頼を受けるところまで行って、初めて自分の伝えたい事を受け入れてくれる、つまり、リーディングが効果的になります。

 

メンバー間で曲のアレンジをしている時に、自分が提案したフレーズがその時却下されても、プロデューサーが同じような事を言った時に採用!それ!ってなる状況は作曲やアレンジに対する事への信用が足りていないという事などの複数要素もありますが。それ以上にラポールが足りていないという事です。なぜならラポールが足りていたら「とりあえずそれで一回やってみよっか」となるはずだからです。

 

こんなに自分がやっている事を伝えたいのに伝わっていない!という状況にある場合、まずはラポールが深まっているかを見直す必要があり、ホントにこれを使えるレベルまで習得するのは時間がかかります。

本気で独学でも学びたいというのであれば、ハーバード大学で公開されているNegotiator(ネゴシエイター)育成プログラムProgram On Negotiation(PON)で入手できるレポートを参考にするとペーシング、傾聴、ラポールの重要性がわかります。

 

ハーバード大学PONプログラム ➡ https://www.pon.harvard.edu/

ペーシング、傾聴、ラポールを体感したい場合、一度私のセッションを受けてみてください。

自分の無意識・無自覚(MP:MetaProgram)で感じている要素を理解してみよう!

ニュープロでは14項目ある自己のMP、つまりメタプログラム(無自覚・無意識)を理解していき、そして無自覚で作られ実行してしまっているプログラムを理解する事で、達成したい夢・目標を達成しやすくなる自分を知ることができます。

実際に人は日常的にMPを使って生きていて、このMPを知る事で人が情報をどうやって処理しているのかその傾向を知ることができます。傾向を知る事は自分もそうだし、他者にとっての成功を助ける事にも役立ちます!

 

バンドメンバーや事務所の運営スタッフとコミュニケーションを取るときに「なんか話が通じないんだけど。。。」「言っている意味はわかるけど、それって大事なこと?」「意味あるのこれ?先にこっちじゃね!?」という経験はありませんか。

この実際の内容は置いておいて、こうした感情の不一致の殆どがお互いのMPフィルターの属性が違うから発生してるんですね。

 

この人にはこういう表現の傾向で伝えてあげるとしっかりと受け取ってくれるけど、こっちの傾向の表現だとイライラされるんだよね。。。という状況です。

 

そうならないためにも自分自身や相手の無意識の傾向、無意識に行っている自分のプログラムを知っていきましょう!

マネージャーやスタッフで活躍したい!という人にも役に立ちますよ!

実際にニュープロはビジネス、ライティング、経営、人材マネジメント、指導、管理、広告宣伝、コンサルティング、カウンセリング、コーチング、鑑定、診断、などの人間関係や人生を豊かにするのに使われています。

 

 

MPとは14個ある無意識のフィルター

1  クライテリア(価値基準)

自分のある特定の状況や環境の中で、大切、好き、良い、と感じている価値観。
価値基準は、感覚的な反応や感情的な反応を引き起こす言葉

 

自分が何のために音楽をやっているのか!自分のアイデンティティを形作っている要素であり、無意識に順番も必ず決まっています。
音楽。楽しい。豊かさ。受容。繋がり。仲間。時間。ロック。メタル。酒。タバコ。家族。認知欲求。収入。経験。探求心。好奇心。など

 

 

2  方向性のフィルター

「達成したい目標」か「避けたい問題」どちらに意識を向けているのかがわかるフィルター
目的追求: 目標達成する行動に意欲が高まるが、問題に対して意識が薄くなる。
問題回避:問題を想定して回避、または目の前の問題を解決する事に意識が向く。目標達成するという意識が薄くなる。

 

異性にモテるために楽器やる!ここからの人生ハッピーがたくさん待ってるぜ!とかが目的追及。ドラムスティックが1ペアしかない!折れたら困るから予備を用意しなきゃ!というのが問題回避。

 


3  判断基準のフィルター

自分の意志で物事決定する?それとも他人の意見などの外的な要素を意識して決定する?
内的基準: 自分でわかる。情報を自分の中の基準に照らして判断する。
外的基準: 判断を下す基準が、外部の評価。その為フィードバックが必要。

 

 

4  理由のフィルター

それを選ぶ理由は、未知なる可能性を広げる事?それとも目的達成に必要な事?
可能性:未来の可能性や新しい出来事、発想に魅力を感じ、想像力が豊か。決められた手順が苦手。
必要性: 目的に必要だったり、手順が確率されていると安心・魅力を感じる。

 

 

5  関係性のフィルター

「似ている」と「違う」のどちらに意識が向いているのか?
類似性:受け取った情報から違う部分を削除し、共通している、似ている部分に意識が向く
相違性:受け取った情報から似ている部分を削除し、違う・新しいという部分に意識が向く

 

 

6  行動のフィルター

行動は率先して起こす?それとも他人の行動・指示を待つ?
率先型: 主体的に率先して行動を起こす。考えなく動くこともあり。
反応型: 情報を受けて分析的になる。検討してから反応、待ちの姿勢を好む。

 

 

7  チャンクサイズのフィルター

取り扱う情報、思考の規模が全体的を好むのか、詳細な情報を好むのか。
全体型: 全体像や概要を上手に活用する。細かい情報ばかりだと飽きてしまう。
詳細型:細かい情報を気にする。何をやるのかの手順や順序を大切にし、全体を見て優先順位を考えるのが苦手。

 

 

8  注意方向のフィルター

雰囲気に敏感で物事を察する事ができるか、言葉で言ったことをそのまま受け取るのか。
自己注視:雰囲気などを察する事ができないし、感情が表情に出にくい、言葉で正しく伝える必要がある。
他者注視:雰囲気を読み取って察することが出来る。表情や感情表現、ジェスチャーが豊か。

 

 

9  ストレス反応のフィルター

日常的に受けるストレスにどう反応するか?
感情型:ストレスに対して日常的に感情的反応をおこしやすい。その感情が維持される傾向がある。
冷静型:ストレスに対してあまり感情的にならない、冷静。共感能力が弱い。
転換型:一瞬感情的になったりするが、冷静になって判断をすることができる。共感能力が高い。

 

 

10 所属のフィルター

どういう環境にいると自分の能力が一番発揮できるのか!
個人型:個人で行う行動を好み、その責任も自分で持つ。
役割型:個人で行う行動や責任を持ちつつ、他の人との関りも必要とする。
共同型:行動や責任を他人と共有して一緒に行動する事を好む。チームでの相乗効果が期待できる。

 

 

11 主要な興味のフィルター

どういう所に興味や関心を持つのかがわかります。
人重視:人に注目し、誰?、誰と?という要素に重きをおきます。
場所重視:どういう場所で?に注目します。地名、職場、等の場所の事が話題に出やすい。渋谷、ライブハウス、楽屋、等
モノ・こと重視:物・事に注目します。何を?何か?に意識が向きます。楽器名、イベント名、等。
活動重視: 活動内容やどんな行動をしているのかに注目します。どのように?という部分、先生に習う、演奏する、会話する、等
情報重視:情報そのものに注目します。どんな情報とかなぜ?という事を考えます。

 

 

12 ルールのフィルター

自分自身や、他人に接する時にどういう傾向にあるのかがわかります。
自己適用:自分が思っている事は自分にも当てはまるし、他人にも当てはまると思っている。自分ができている事や正しいと思っている事を相手にそのまま伝える。
自己完結:自分が思っている事は自分だけに当てはまる。他人は興味ない。
迎合:自分の考えがなく、他の人の意見やルールに従う傾向。自分にも他人にもこの傾向を当てはめる。人についていくという傾向がある。
自他尊重:自分の考えは他の人とは違う、他の人が違う事をやっていてもそれはそれでOKだと思って尊重する。お互いの個性を尊重する。

 

 

13 確信のフィルター(表象システム)

自分が情報を受け取り、意思決定する時に大事にしている感覚
視覚:見る事で知る情報を大事にします。視覚情報が納得に必要。良いライブパフォーマンスに惹かれがち。
聴覚:聞く、喋るなどの音の情報を大事にします。聴覚情報が納得に必要。いいリズム刻んでいるね!などのパフォーマンスより音を大事にする。目を閉じて音を楽しんだりする。
身体感覚:体を動かしたりして得る体感情報を大事にしています。楽しい、嬉しい、寒い、あったかい。疲れた、テンションなど。
読解:冷静に情報をそのまま受け取る傾向にあります。

 

 

14 確信のフィルター(納得の時期)

手に入れた情報をどう処理すると納得するのかの傾向です。
回数: 納得するために何回か確認する。数に拘る。何回か、回数、もう一度などの表現をする傾向にあり。
期間:納得するために時間が必要になります。1日、1時間、30分、1か月、しばらくして、等。
直観:少しの情報で判断します。良い解釈をしがちです。すぐわかる、とかの言葉を使いがちです。
疑心:常に正しい情報か確認する傾向にあります。チェックする人。確認しましたか?大丈夫ですか?本当にできていますか?などの確認をする傾向にある。

 

 

 

※このページのイラストはサウナ猫さん(WebSite)のイラストを使わせて頂いております。

まとめ

人の無意識の傾向をこうしてMPというひとつのツールを使う事で知って認知して理解する事ができます。

人の行動は95%無意識・無自覚で行動していると言われています。自分のフィルターを知って相手のフィルターを知って話が通じないと思ったら自分のフィルターを相手に合わせて伝えてあげましょう。

相手のフィルターを変えるのはとても大変ですが、自分のフィルターを意識してその時変えるのはそんなに大変ではないからです。

良いコミュニケーションから良い関係を築いて音楽をより楽しんでくださいね!

 

このMP診断ができるようにしますので、そちらも楽しみにしていてください!